建築とは

5:25 PM on 2013年1月2日

建築と一言にいっても、その幅はとても広いものです。

身近なところでは、家の建築工事や建築材料、歴史上の建築様式、建築士を目指したいなど、日常的に建築という言葉は使われています。

そもそも建築という言葉は、1897年(明治30年)にそれまであった造家学会が建築学会と改称されてから一般に広く使われるようになった言葉で、それ以前の江戸時代などでは建築という言葉はありませんでした。

この建築という言葉は、当時の建築学者であった伊東忠太氏が、開国後外国から入ってきた言葉の一つであるアーキテクチャー(architecture)を訳す時に、それまでの日本語の中には適切なものがなかったため、新たに作り出したところから始まります。

アーキテクチャーという英単語には、建築術や建築学、建築様式といった意味の他に、創造者という意味も含まれていました。

伊東忠太氏は、この創造者という意味に重きを置きたかった意図があったと思われ、単なる建物としての建築物であるbuildingとは一線を画して、建築という言葉に、芸術性がある建物や建築技術をいう意味を含ませていました。

これは、古くはローマ時代の建築家であるウィトルウィウス氏が著した最古の建築理論書の中で、「建築とは、用と強と美を備えていることが求められるものであるため、芸術的かつ科学的見地から捉えられていくべき」と示されていることに大きく影響を受けたことと考えられます。

現在では建築とは、人が居住したり様々な活動をしたりするために作られる構造物を、計画し、設計し、施工し、使用するまでの過程全体を指すようになっています。

また、建築に関する法令の一つである建築基準法においては、建築とは、「建築物を新築し、増築し、改築し、または移転することをいう」とされています(第2条第13号)。