木造建築物

5:24 PM on 2013年1月26日

伊勢神宮の神明造や大和大社の大社造り、賀茂別雷神社の流造りは、この頃に建築されたものです。

さらに飛鳥時代に作られた有名な建築物といえば、何といっても世界最古の木造建築物、法隆寺です。

法隆寺には、膨らみのある柱やその柱の上にある大斗と呼ばれる皿状のもの、雲の形をした雲斗など、仏教の教えをもとに作られていた飛鳥時代の建築物の特徴が凝縮されています。

そして日本で初めての革命である645年の大化の改新が起こり奈良時代に入ると、遣唐使が始まります。

このことは、中国の文化を直接取り入れるようになったために、日本の建築にも大きな影響を与えました。

仏教の力が最大限に高まっているのと重なって、東大寺や薬師寺など仏寺が多数作られるようになったのです。

特に薬師寺の金堂と2基の塔を中心とした造りは、奈良時代の仏寺の共通の形となっていきました。

また現在でも全国の寺社に広く残っている春日造りは、この時代に建築された春日大社がもととなっています。

その後、あまりにも仏教と政治の結びつきが強くなってしまったことを懸念した桓武天皇が、都を奈良から京都に移したところから、平安時代が始まります。

平安時代の貴族が住んでいた建築物といえば、寝殿造りの豪華な建物です。

寝殿造りは、仏教的な意味合いや中国からの影響を受けてきたそれまでの建築と異なり、自然と家屋の調和や気品や優雅さを特徴としている、日本人が独自に作ってきた文化を象徴する建物です。

南向きに建てられた寝殿の左右や背後に、渡り廊下でつながった対の屋と呼ばれる建物があり、様々な樹木を植えた庭には広い池、池を臨む釣殿が特徴的です。

家の内部でも、簾や几帳といった日本独自の家具が発展していきました。

平安時代の貴族はこのような豪華な造りの建物で生活していましたが、一般の人々は、今でも京都を中心に残っている町屋に似た造りの建物に住んでいました。

間口の右半分が入り口で左半分は窓となっており、入口を入ると奥まで土間が続いているという造りです。

この土間は通り庭としての役割も果たしており、この土間に沿って部屋が作られていました。