中世以降の建築

5:24 PM on 2013年1月31日

ヨーロッパで14世紀に起きた革命的な出来事といえば産業革命ですが、それとともに重要な変革の出来事といえば、ルターの宗教革命です。

それまで人々の心のよりどころだったキリスト教の地位が低下し、より人間性を求めるようになりました。

この人間復興運動が、いわゆるルネサンスです。

もちろん、時代と人の産物である建築も、それまでとは大きく変化します。

この時代に産まれた建築が、ルネサンス建築です。

14世紀頃のイタリアで始まったルネサンス建築は、16世紀近くまで、ヨーロッパ全土へと広がって続きました。

それまでのゴシック建築では教会が重要視されていましたが、人間性や個人の復興を求めたルネサンス建築では、教会と同じく公共施設や個人の邸宅なども、重要な建築物となっていきました。

そして、古代のローマ建築を復興するようになり、ローマ建築のさらに芸術性を高めたものが求められるようになり、建築家の創意工夫が必要となっていきました。

このように建築家の個性や独創性が求められるようになったのも、このルネサンス建築からです。

フィレンツェの大聖堂やルーブル宮、サン・ピエトロ寺院などは非常に有名です。

また建築は、フィレンツェの町並みといったような、一つの建築物だけにとどまらず都市全体が計画的に建築されるようになっていきました。

ルネサンス建築は、ローマ建築という古典への回帰があったのですが、その後、反宗教革命運動やフランスの絶対王権が盛んになったりした背景から、権力や財力が豊かになり、徐々に効果的で刺激的な建築が求められるようになっていきます。

イタリアのトレビの泉やスペイン広場といった動きのある建築が盛んに作られるようになっていったのもこの時代で、これらをバロック建築と呼びました。

バロック建築では、スケールが大きく、複雑で立体的な構造や装飾が多種多様に作られるようになり、それまでに培われてきた建築技術が集大成されるようになっていきます。

ですからバロック建築は、それまでの建築の総合芸術とも言われています。

彫刻や絵画なども建築物の中に取り入れられることが多くなり、建築家はより自由に、自分の芸術性を発揮させるようになっていきました。

また財力が豊かで権力のある人が建築を建築家に依頼したりするようになるというスタイルをとることが多くなっていたこの時代は、大貴族や国王の宮殿などが建築物として残ることが多く、代表的なものには、ローマ法王庁舎やヴェルサイユ宮殿などがあります。

その後、バロック建築で取り入れられるようになった彫刻や絵画などの室内装飾が、それ単独でさらに発展していき、ロココ建築を作り上げます。